こんにちは。持明院の寺嫁です。
紫陽花とともに、「アガパンサス」という花も見ごろを迎えています。
実はひっそりと、境内にいろいろな花が咲いているのです。
アガパンサスは、西洋では「愛の花」と言われ、自分の想いを愛する相手に伝えるときに贈る花なのだそうです。
涼しげで、すっと伸びやかな花が半球状についていて、どこから見ても美しいです。
伸びやかに四方に向いて咲く花を見ていると、なんとなく千手観音菩薩を思い浮かべました。
千手観音菩薩といえば、その名の通り、体から伸びる数多の手が印象的な仏さまです。
京都の三十三間堂が有名ですが、実際にお参りさせていただいた時は、その迫力に見るだけでも圧倒されました。
仏教における「千」は「無限の」という意味があり、「千の手」と、手のひらにある「千の眼」によって、どのような衆生をも漏らさず見つけ悩み苦しみからお救いくださる、まさに広大無限な功徳と慈悲を表した観音菩薩で、現存では真言宗のお寺に比較的多く祀られているようです。
というのも、「諸仏は、宇宙の真理そのものである大日如来の慈悲や智慧の働きを伝えるために、大日如来が姿形を変えたものである」という真言宗の教えから、お寺ごとに様々な仏さまを祀っているからです。
真言宗である持明院でも、原爆消失前は御本尊弥勒菩薩や歓喜天・金毘羅さんを、戦後は御本尊聖観音菩薩やお地蔵様を祀っています。
そう思うと、功徳が違ういろいろな仏さまに出会えるお寺巡りができるのも真言宗の魅力の一つですね。
広島県新四国八十八ヶ所24番札所
戸坂のお地蔵さん 広島 真言宗 持明院
───── お知らせ ─────
毎月24日はお地蔵さまとご縁を結べる縁日です。
11時から本堂にて護摩を焚き、ご供養ご祈願をしております。
お気軽にお参りください。
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