こんにちは。持明院の寺嫁です。
2025年も残すところ、数時間ほどとなりました。
本年は乙巳(きのと み)年。
努力を重ね物事を安定させていく、これまでの努力や準備が実を結び始める年
またへびは脱皮を繰り返すことから、再生と変化を繰り返す成長の年
ともいわれているそうでしたが、皆様はいかがでしたでしょうか。
持明院では納骨堂「慈光殿」が完成し、今後についてご相談をいただいていた多くの皆様方に新たな供養の形をお届けできた年となりました。

また、「一体いくらになるか、その時にならなければ分からない葬儀に不安」という思いにお応えした、「持明院葬」という、
「持明院本堂にて執り行える安心明瞭な葬儀プラン」
を形にすることにできたのも、「実を結び始める」一つの結果を生み出せたのではないかと思います。
参考:持明院のお葬式
持明院としては乙巳年らしく
「努力を重ね物事を安定させていく」
「これまでの努力や準備が実を結び始める」
1年となりました。

これもひとえに総代様・檀家様をはじめ、持明院を支えて下さいました皆様方のおかげでございます。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
さて、持明院の年末準備は12月入った頃から、境内地および檀家様のお墓の草抜きから始まります。
ところが、家族総出でインフルエンザに感染してしまい、12月上旬は波乱の幕開けでした。
今年は、例年に比べ異例の速さでのインフルエンザの流行とのことで、我が家もその波にのまれてしまいました。
一週間以上療養することになり、予定外の休養で大掃除などが間に合うか心配でしたが、寺族総出での協力体制の下、無事準備を終えることが出来ました。
普段はできないような大掃除の一部をご紹介
寄進いただいたお地蔵様があるのですが、そのすべてを移動して棚を拭きます。



丁寧に戻していきます。

ちなみに、すべての仏様一体一体、すす払いをします。

地味ですが、燭台も蝋を取り除いて、綺麗にしています。

お供え物などをおろしました。
仏様たちが良く見えます。
ちなみに、余談ですが、仏様たちに五色の紐が繋がっているのは御存じでしょうか?

五色の紐が仏様たちと繋がっています。

実はこの紐、本堂のたくさんの仏様や仏具などに繋がっており、それが一つにまとめられて天井裏、そして最終的に、お寺の屋根にそびえる「宝珠」に繋がっているのです。

なぜ、宝珠に繋げるのか…
多くの方にご参拝いただき、仏様の慈悲の力を届ける懸け橋となる寺院ならではの理由があるのですが
ご紹介したにもかかわらず、申し訳ないのですが、ここでの説明はなかなか長くなるので、またの機会にご紹介させてください…!
仏様をおろすと…

護摩の灰が積もっています。
護摩をするたびに掃除はしているのですが、こうして仏様を動かしてみると掃除しきれていないところもあり、大掃除しがいがあるところです。

何度かふきあげると…

鏡のようにピカピカ!

また、普段壇上には登れないので、大きな曼荼羅の額もふきあげます。
結構タオルが真っ黒になります!

大掃除を行う中、多くの方もまた、お墓参りにいらっしゃり、お正月を迎える準備をされておられ、境内全体のみならず、挨拶を交わす度、身の内も心も、とてもすがすがしく感じられました。
いつもお会いするたびに、優しくご丁寧にご挨拶をしてくださりありがとうございます。
年の瀬は特に「よいお年をお迎えください。」と、この時にしかしない特別な言葉を交わしあいますが、こうした相手の幸せを願う言葉をかけあうというのは、お互い心の中を浄化しているように感じました。
それでは、本年も大変お世話になりました。
寒さも厳しくなってまいりましたが、どうぞ、皆様、良いお年をお迎えください。
(年末の大掃除の様子:過去記事:お寺の年末大掃除その1)
(年末の大掃除の様子:過去記事:お寺の年末大掃除その2)
