寺の日々、あれこれ

仏教の花・蓮の花が咲きました

2020/07/31

こんにちは。持明院の寺嫁です。

 

今年も蓮(はす)の花が咲きました。

今年は開花がとても遅く、ようやく咲いてくれた!と嬉しさがひとしおです。

 

「仏教の花」と言えば、蓮(はす)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

透明感のある淡い色合いやふっくらと繊細で優しげな姿

キラキラと輝く水玉を乗せた大きな葉

 

泥の中から泥に汚れず、すっと長い茎をのばして大きな美しい花を咲かせる様はとても神秘的で美しく、その姿を仏教の目指すところ【「泥=不浄」「大輪の花=解脱・涅槃の境地」】と重ね合わせたのもよく分かります。

 

 

仏教の中で最もよく目にするのは仏様の台座・蓮華座かと思いますが、実はそのほかにも、真言宗の護摩行に使う護摩壇の四隅や常花や曼荼羅など様々なところに蓮が登場してきます。

御大師像の蓮華座

護摩壇にある5色の蓮のつぼみ

常花

また仏教の教えでも蓮が例えに用いられることが多々あります。

蓮にまつわる話はあまりにも多いので、また別の記事でご紹介させていただきますが、それくらい蓮は仏教にとって特別な花とも言えます。

 

 

 

数年前、朝の庭掃除をしていると通勤途中の男性から「咲きましたね。毎朝楽しみにしていました」とお声掛けいただき写真を撮っていかれたことがありました。
寺に嫁いで間もなくの事でしたが、貴重な瞬間を心待ちにしてくださっている方がいて、開花を喜んでいただけたことに寺族としてとても嬉しく感じました。


皆様もお参りの際には、その貴重な花の様子をお楽しみいただければと思います。

お盆も近づいてきましたが、今年は開花が遅く、まだまだ小さなつぼみもあるので、どうかその頃まで花が咲いていてくれたらいいなぁと願っています。

 

 

広島県新四国八十八ヶ所24番札所 

戸坂のお地蔵さん 広島 真言宗 持明院

 

 

───── お知らせ  ─────

 

毎月24日はお地蔵さまとご縁を結べる縁日です。

11時から本堂にて護摩を焚き、ご供養ご祈願をしております。

お気軽にお参りください。

 

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