こんにちは。持明院の寺嫁です。
2025年8月15日午前10時から、本堂において盂蘭盆会施餓鬼お位牌供養法会を執り行いました。
法要を通じて皆様方のご先祖様を敬う気持ちを感じとられて、ご先祖様も喜んでおられるのではないだろうかと思います。また、当院としてもありがたいお勤めをさせて頂いているなと感じました。
ご先祖供養は、今よりも厳しい時代を生き抜き、代々命のバトンを今に繋いでくれたことにたいして感謝を申し上げることです。
ちなみに、自分の命をつなげて下さったご先祖様は遡ると何人いるかご存じでしょうか?(すごい単純計算です)
2世代前(祖父母) までなら 4人です。
これが10世代前になると 1024人
20世代前だと1,048,576人で、なんと100万人を超えます!
20世代前は(出産年齢はまちまちなので確かなことではありませんが)大体、安土桃山時代だそうです。
戦国時代というのは、お侍さんも、戦に駆り出される農民も、村に残される女子供も命がけの時代でしたから、その時代を生き抜いて、今の私たちがいるというのも感慨深いですね。
さらにさらに遡ると、数字はとんでもないことになっていきます。
40世代前だと1,099,511,627,776人!
もはや数えることも大変ですね。
今の時代は豊かで、お金さえあればどこでも食べ物が手に入り、安心に暮らせていますが、
昔にさかのぼればさかのぼるほど、戦や疫病や飢饉、そもそも日々の食べ物を生産するだけでも重労働の時代でしたから、その中をご先祖様たちは生き抜き、命のバトンがつながって自分が生まれたということは本当に奇跡的なことなのだと感じます。
ご先祖様がいなければ今の豊かな現状はありません。
このお盆という期間は、それぞれのご先祖様そして先人達に思いをはせて感謝する機会にしていただければと思います。
また亡き人やお世話になった方々に感謝する「感謝」「おもいやり」の気持ちを持ってお勤めしていただければ、皆様も心安らかに過ごせるのではなかろうかと思います。
今年のお盆も大型連休でしたが、例年と変わらず多くの方がお盆お参りに来られていました。
お盆期間中は、色とりどりのお供え花と線香のにおい、そして行きかうお参りの方々の声で、墓地も賑やかでした。
お地蔵様にはたくさんのお花を活けていただき、心なしか喜ばれているようでした。
:::過去録:::
境内の蓮の葉を使った「水の子」というお供えのことと、お盆に先祖供養をするようになった由来についてご紹介させていただきました。
(2022年盂蘭盆会施餓鬼お位牌供養法会を執り行いました。)
「施餓鬼」について、ご紹介させていただいています。
(2023年盂蘭盆会施餓鬼お位牌供養法会を執り行いました。)
───── お知らせ ─────
毎月24日はお地蔵さまとご縁を結べる縁日です。
11時から本堂にて護摩を焚き、ご供養ご祈願をしております。
お気軽にお参りください。
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