こんにちは。広島市にある真言宗のお寺「持明院」の寺嫁です。
2024年の年末には多くの方がお墓参りにいらっしゃり、ご先祖様への感謝と共にお墓を綺麗にされて年を越す準備をされていました。
持明院でも、12月に入ると境内地と皆様方の墓地の草抜きから始まり…
普段は出来ないような本堂の大掃除(一部写真でご紹介)
そして正月を迎えるためのお供えの買い出し等々
予定を組みながら各人動き回り、あっという間に過ぎ去った師走でございました。
1月1日0時深夜
年明けの鐘を突き、2025年最初の護摩祈願を行いました。
事前にお申込みいただきました方の祈願・特別祈願・先祖や水子供養を行います。
深夜に護摩をたくのは、このお正月の護摩祈願のみなのですが(普段は毎月24日11時~行っています)、深夜の暗闇、夜独特の静寂の中、聞こえてくるのは僧侶の衣擦れと護摩木の燃え弾ける音。立ち上がる炎を眺め、護摩の香りに包まれると、心が空っぽになり心身がリセットされるようでした。
普段、元気盛りの子供たちと過ごしていると、賑やかで楽しいのですが、時には静寂が欲しい…。深夜は車の音や人の声などの生活音も聞こえず、そんな中で炎の揺らぎ(1/fのゆらぎのリラックス効果!)を眺め護摩の香りに包まれるのは、私としては特別な時間でした。
どなたでもお参りできますので、深夜になりますが、ご興味がある方はぜひお越しください。
夜が明け、護摩行の火が落ちたところで、早朝には護摩壇を片付けて、お正月初祈願のしつらえの準備。住職としては一年で一番睡眠時間が少ない日となります。
そして1月1日~3日 初祈願会
持明院の初祈願会ですが、当山のご本尊様「聖観世音菩薩」「厄除大師」「当山鎮守四天王」「地蔵菩薩」そして各自の「ご先祖様」に、旧年中の大難を小難に小難を無難に過ごさせて頂いたお礼と、
新年を迎えるにあたり、新たな一年を家族一同が大過無く、安らかに過ごせるようにお願い申し上げる大切な新年の行事です。
家内安全・交通安全・商売繁盛 身体健康・病気平癒・老後息災・厄除祈願・合格祈願・良縁祈願 などなど御祈願も行っています。
今年も多くのご家族が、お供えの花を手に、ご先祖様へのあいさつや祈願をされていかれました。お墓やお地蔵様、合同墓も色とりどりの花でいっぱいでとても清々しく、ご先祖様方も喜んでおられるように感じられます。
また初祈願に本年も多くの方に足をお運び頂き、新年のご挨拶を交わすことが出来て、寺族としてこのような年明けを迎える事ができましたことに感謝いたしました。
今年もどうか幸多き年でありますように。
まだまだ寒い日が続き、インフルエンザも猛威を奮っているさなかではございますが、どうぞご自愛ください。