こんにちは。持明院の寺嫁です。
今年は3月17日に春季地蔵尊大祭を執り行いました。
この度は檀信徒の皆様にご参拝いただき、ともに読経と大数珠繰りを行いました。
皆様方に代わり、お申込みいただきました先祖・水子の供養や御祈願を、ご本尊「観音さま」と「お地蔵さま」に心よりお願い申し上げ、お勤めさせていただきましたので、ご安心いただければと思います。
寺内にて春の行事を無事終えることができましたのも、ひとえに皆様方の篤信の賜物と感謝申し上げます。
ところで昨年は満開だった桜も、今年は一凛も開花していませんでした。
ふっくらとピンクの蕾が、しとしとと降る春雨に濡れて、淡い桜とは思えないほど深く濃い色に染まっていました。
この色を古人はなんと表現していたのだろうか、と調べてみれば…
この色が同じような色だな!と思ったのが「今様色」
今様色の「今」とは平安時代のこと。その当時の流行色だったそうです。
日本固有の伝統的な色名称は1100余(ウィキペディアより)あるそうで、かつての日本人がいかに自然を愛で、多くを感受していたか、その数から伺い知れます。
今の時代は忙しくて、ゆったりと自然を眺めながら色や風を感じたり、思案にふける時間を取ることがなかなか難しいですが、これから色彩豊かな春が来ます!
葉も花や、風に乗ってくる植物の香りや、小鳥の歌声や昆虫の羽音など、一気に賑やかになる春の空気を、足を止めて感じてみるのもいいかもしれません。
持明院の桜も彼岸が過ぎて少しづつ開花してきました。
時々、メジロが桜の蜜を吸いにやってきて、とてもかわいいです。
ぜひ、お参りの際には少し上を見上げて春を楽しまれてください。
未だ寒暖差の多い時節柄、どうぞお体ご自愛下さいますようお祈り申し上げます。
広島県新四国八十八ヶ所24番札所
戸坂のお地蔵さん 広島 真言宗 持明院
───── お知らせ ─────
毎月24日はお地蔵さまとご縁を結べる縁日です。
11時から本堂にて護摩を焚き、ご供養ご祈願をしております。
お気軽にお参りください。
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